柚のかおり〜昼ごはん、夜ごはん〜

久々に映画館へ足を運ぼうと思っています。



何かとお騒がせな沢尻エリカ嬢がというよりも、私の場合、原作者の岡崎京子さんにシンパシーを感じた世代の人間として、やはりこれは押さえておかなくてはと。


当然、原作も読みましたが(Amazonって便利だね～)岡崎京子さんらしいというかなんちゅうか、とにかく前頭葉をピリピリさせられるというか、決してただのエロ漫画でないことだけは確かな秀作でした。


ぶっちゃけ、私もリリコに憧れる。


私だって違法だとわかっていても、とんでもなくハイリスクだとしても、誰もが認める美人になれるのなら、全身整形してみたい。


多分これって、強烈なコンプレックスを抱えたことのない人間には、死ぬまで絶対わからないと思います。


私は父が大好きだったけど、父によく似た容姿は好きになれなかった。


できることなら、美人の誉れ高い母に似たかった。


私を間違いなく世界一愛してくれていたであろう父には申し訳ない限りだが、己の美醜の問題は年頃の娘の内なる本音だったのだ。


でも私はリリコのように整形に手を出すことはしなかったし、これからもしないだろう。


いい年をして歯医者を怖がるような臆病者に、全身整形なんて逆立ちしてもできない話なんだから。


ある意味、怖がりの臆病者で良かったと思う。怖がりの臆病者が故に、コンプレックスを抱えつつも、何とか普通の生活を得ている訳だから。


岡崎京子さんの凄さと言うか怖さって、受け取り側の心の隙間にサッと吹き抜けてゆくものがあることかもしれないと、ポツリ。


久々に他の作品も読みたくなりました。