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まーきち
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母主体、時々娘手伝いの、柳生川沿いに営む、こじんまりした和食のお店です。定休日毎週火曜日&第3月曜日。ランチは11時半~。ディナーは応相談。
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2012年01月07日

二十歳の原点

二十歳の原点

かつて屈折した10代だった私の胸にグサリと突き刺さった、日記文学の傑作です。


“一人であること、未熟であること、それが私の二十歳の原点である”


著者が成人を迎えるにあたり日記に書き綴ったこの一文に、未だ二十歳にならないお尻の青かった私は、グサッとやられてしまった訳です。


…この作品の著者の高野悦子さんは、栃木の裕福な家庭に生まれ育ち、歴史好きから京都に憧れ、立命館大学へ。

そんな高野悦子さんの青春時代は、世の中が学生運動に揺れ動いていた60年代後半。必然的に彼女も学生運動に参加するようになります。

しかし根が生真面目な田舎のお嬢様である高野悦子さんにとって学生運動の現実は、彼女が夢見ていた崇高なものとは違い、極めて俗で偏狭的なものでした。

理想と現実の狭間で、悩み苦しむ高野悦子さん。そんな中、信じていた相手に強姦によって処女を奪われ、運動の最中、機動隊に殴られ大怪我をしたり、片想いの相手に想いを伝えられなかったりと、彼女にとって辛いことが続き、学内に居場所もなく、徐々に孤立するようになりました。

自らの殻に閉じこもながら、酒と煙草と睡眠薬にのみ救いを求め、自暴自棄になっていった高野悦子さんは、一編の詩を残し、鉄道自殺という凄惨な最期を遂げたのでした…。



生きていたら、私の母と同世代だったのかと思うと、無性に切なくて々。


いつも々一生懸命なのに、不器用が故に失敗ばかりなところも、己を重ね、胸が痛んで。


“生きる”ということを考える時、今の若い世代の方にもお薦めしたい一冊です。

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この記事へのコメント
おお~、懐かしい本が。
初めまして、いつもブログ楽しみに拝見しています。
貴女も京都の大学と知り、身近に感じておりました。
私も高野悦子さんと同じ大学でした。
但し、貴女よりも一回り以上年上ですが。
お店にはまだ伺ったことはないですが、機会があれば
伺いたいと思っています。
素直な言葉で書かれている文章、とても好感がもてます。
Posted by k.o at 2012年01月08日 02:17
k.o様

コメントありがとうございます。

『二十歳の原点』に反応してくれる方がいて感激です。

日記文学の傑作として、時代を越えたロングセラーではありますが、最近の若い方は活字離れもありあまり読まないようなので、残念に感じていました(私の青春時代には、新潮の夏の百選みたいなのには必ず入っていましたが…今はどうなんでしょうね?)

(^ω^)立命館出身なのですね!

ウウウッ(T_T)私は物の見事に落っこちましたけど。

で結果、京都女子しか拾ってくれる大学がなく、京都女子大にに入ったのです(苦笑)

学生の頃は、高野悦子さんの足跡を訪ね歩いたものでした

その際、今はなきしあんくれーるにも行ったりしました。

たいした店ではありませんが、またお気軽にお越し下さい。

心よりお待ち申し上げております。
Posted by まーきち at 2012年01月08日 11:25
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